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【消防士の資産形成】50代の自分に稼ぐ役割を背負わせない

将来の働き方を考える消防士の筆者キャラクター。「50代の自分に、選べる働き方を。」 お金の教養

給料が上がっても、体は若返らない。

夜中の出動も、若い職員に合わせたボリュームのある食事も、今はそれほど気にならないかもしれません。

でも、50代の自分はどうでしょう。

現場に残るなら、体力が心配。

管理職になるなら、今とは違う仕事が待っている。

どちらへ進んでも、自分一人が稼ぎ続ける前提のままでいいのか。

頑張るだけでなく、将来の自分を助ける備えも持っておきたい。

私が資産形成を考えるのは、そのためです。

あの隊長でも変わってしまう仕事

現場で無線を持つ姿と机で計画を考える姿を並べた筆者キャラクター。「変わるのは、体力だけじゃない。」
現場の経験があっても、次の役割では違う力が求められる。

現場では優秀だった隊長が、管理職になった途端、それまでのように活躍できなくなる。

私は、そんな姿を見てきました。

能力がなくなったわけではありません。

求められる能力が、変わったのです。

私が感じた年代ごとの役割

20〜30代
体力
40代
体力に知識と経験
50代
人や組織を動かす力

今の仕事が得意でも、次の役割が自分に合うとは限らない。

自分は、この変化にずっと対応していけるだろうか。

しかも、管理職の席は限られています。

では、ずっと現場に残ればいいのかというと、今度は体力や健康が気になる。

給料が増えることと、その仕事を続けられることは、別の話です。

給料の一部に別の仕事を任せる

給料を増やすことだけでなく、給料だけに頼らない準備も進める。

私が考えたのは、自分が働けるうちに、資産にも暮らしを支える役割を持たせることでした。

最初に稼ぐのは自分。

でも、受け取った給料を、全部「今の暮らし」で使い切らない。

生活費やもしもの備えを確保したうえで、一部を株式や投資信託などの金融資産に変え、育てていくのです。

稼ぐ役割は少しずつ渡していく
  1. 自分が働いて稼ぐ
  2. 給料の一部で
    資産を育てる
  3. 資産にも生活を
    支えてもらう

自分の体力や知識で稼ぐ力を「人的資本」と呼びます。

その力で得たお金の一部を金融資産へ移し、少しずつ育てていく。

投資を始めた翌月から、給料がいらなくなるわけではありません。

自分が稼いでいる間に、次の支えを育てておく。

一度に交代するのではなく、長い時間をかけて役割を渡していくイメージです。

増やせるお金と戻せない時間

消防士には、勤続や昇任を通じて、収入を伸ばせる機会があります。[2]

若い頃には難しかった積立額も、給料が増えれば手が届くかもしれません。

それなら、もっと給料が上がってから始めればいい。

そう考えたくなりますが、一つだけ、あとから増やせないものがあります。

50代までに、資産を育てる時間です。

50歳までに残っている時間
  • 30歳からなら20年
  • 40歳からなら10年
  • 45歳からなら5年

あとで積立額を増やせても、過ぎた10年を買い戻すことはできません。

今は小さく始めて、家計に余裕ができたら増やす。

運用で得た収益も再び運用に回す「複利」を生かしながら、長い時間で育てていく。

もちろん値下がりもあり、長く続ければ必ず増えるわけではありません。[3]

大事なのは、最初から大きな額を用意することではなく、今の家計で続けられる準備を始めることです。

続けるか変えるかを自分で選ぶ

私服でノートを開き、これからの暮らしを考える筆者キャラクター。「続けるのも、変えるのも。自分で選べるように。」
資産を育てる目的は、退職そのものではなく、働き方を選べる余地。

私には、仕事で何をしても認めてもらえず、自分に存在価値があるのかと悩んだ時期がありました。

その後、資産運用でお金の不安が小さくなり、年収を大きく落としても、心身の負担が軽い仕事へ移ることができました。

収入は減った。

でも、やりたいことに集中できるようになった。

私にとって資産が支えてくれたのは、生活費だけではありません。

今の仕事を離れてもいい、と考えられる余地でした。

FIREふぁいたー

仕事がうまくいけば、そのまま続ければいい。

合わなくなったら、別の道も考えられる。

資産を育てて残したいのは、この選べる余地です。

そのために、今の楽しみを全部削るつもりもありません。

家族と出かけるお金まで削って、口座の数字だけを増やしたいわけではないからです。

次の給料で考えてみたいこと

  • 今の暮らしを楽しむお金
  • 将来の自分を助けるお金

生活費やもしもの備えを確保したうえで、この二つにも、どう振り分けたいかを考えてみてください。

50代の自分に、生活費のすべてを
一人で稼がせ続けない。

消防士を続ける未来でも、別の働き方を選ぶ未来でも。

今の給料の使い方が、そのときの自分を助ける準備になります。

参考資料

[1]ピケティ本人によるr>gの解説(2015年)。暮らしへの結びつけ方は筆者の考えです。

[2]横浜市の給与条例。給与制度の一例であり、昇給は自治体・職責・勤務成績等によって異なります。

[3]金融庁「資産形成の基本」。家計管理・複利・投資のリスクについて。

確認日:2026年9月16日。職場の描写は筆者の経験・見方によります。挿絵は筆者キャラクターをもとにAIで制作したイメージです。

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